振り返ってみると、僕は昔から3ピースバンドの曲をよく聴いていました。3ピースバンドというのは3人編成で全員が楽器を演奏し、その中の誰かがボーカルを兼任するというバンド形態になります。
ロックバンドであれば、楽器はギターとベースとドラムという最少セットになり、主にギターかベースがヴォーカルを担当し稀にドラムが歌うバンドもあります。今回は僕の好きな3ピースバンドをいくつかご紹介したいと思います。
僕の好きな3ピースバンド5選
Stray Cats – Gene and Eddie
僕が10代の頃、望月峯太郎の「バイクメ〜ン」という漫画にハマってそこからロカビリースタイルの音楽を聴くようになりハマったのがStray Catsです。ギターとウッドベース、スタンディングドラムの3つの楽器から繰り出されるシンプルでノリノリなロックにギターのブライアン・セッツァーの艶のあるボーカルが加わると、ロックって難しいことを考えずに軽快なリズムに合わせて踊れば最高!というロックの原点を教えてくれるとってもかっこいいバンドです。
STRAY CATS ARIST 1992-01-27
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人間椅子 -「洗礼」
約30年ほど前になりますが、素人バンドが自分たちの楽曲を演奏して競い合うという伝説的なテレビ番組がありました。TBSの『三宅裕司のいかすバンド天国』略してイカ天では、毎週色々な素人バンドが出てきました。変なバンドばかりが出てくるその中でも特に異彩を放っていたのが人間椅子です。3ピースバンドでありながらブラックサバス的なドロドロとしたヘヴィサウンドと、独特の歌詞世界は文芸ロックと高く評価されながらもイカ天ではキングになることは出来ませんでした。しかし無事メジャーデビューを果たし芸風を変えることなく文芸ロックに磨きをかけて現在も活動中です。
人間椅子 徳間ジャパンコミュニケーションズ 2017-10-04
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BLANKEY JET CITY – CAT WAS DEAD
イカ天からもう一つのお気に入り3ピースバンドを紹介します。ブランキージェットシティーはイカ天の6代目グランドイカ天キングを獲得してメジャーデビューしました。3ピースバンドらしいシンプルでソリッドなサウンドと、スピード感はライブに定評がありロック好きな若者を中心に絶大な人気を誇りました。残念ながら2000年に解散してしまいました。僕はイカ天で初めて彼らの演奏を見たときの衝撃はいまだに忘れることができません。初期の頃のロカビリーをベースにしたまるでナイフを突きつけてくるような浅井健一の歌詞の世界観と3人が作り出す緊張感のあるサウンドは独特なものでした。僕が最も再結成してほしいと願うバンドの一つです。
BLANKEY JET CITY EMIミュージック・ジャパン 2000-10-25
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Nirvana – Smells Like Teen Spirit
重々しいサウンドと退廃的な歌詞世界、まるでロックのネガティブな部分を凝縮したようなサウンドは“グランジ・ロック”と呼ばれ大きなブームになりました。その火付け役となったのがニルバーナです。僕も20代前半の頃にウォークマンで音をガンガンにして聴きまくりました。ヘヴィーで気だるいサウンドとカートの気怠いヴォーカルには妙な中毒性がありました。1994年にボーカルのカート・コバーンの自殺でバンドは解散しますが、現在の音楽シーンにも多大な影響を与えている伝説的なバンドです。
NIRVANA GEFFE 2011-09-23
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八十八ヶ所巡礼 「攻撃的国民的音楽」
最近僕がハマっている3ピースバンドは、八十八ヶ所巡礼です。変な名前のこのバンドではボーカルがベースなのですが、僕は3ピースバンドではベーシストがボーカルなのが一番適しているのではないかと思っています。3ピースバンドのボーカルは主にギターが担当しますが、ギターはバンドサウンドの色彩となるパートでもあるので色々と忙しく演奏にも集中しなければなりません。演奏もしながら歌うとなるとかなり負担が大きくなる中、歌と演奏を両立させるためにはギター演奏をある程度犠牲にしなければなりません。その点ベースはリズムパートなのでドラムと合わせて演奏すれば、歌に集中することができます。ヴォーカルをしないギターは演奏に集中できるのでバンドサウンドに多彩さを出すことができます。
その点を踏まえてこのバンドサウンドを聞くと、個人個人の技術もさることながらそれぞれの楽器が絶妙のバランスでのびのびと演奏しているのが聞き手にも伝わってきます。インディーズバンドですが、これから大注目のバンドです。
八十八ヶ所巡礼「霊界ヌ〜ボ〜♨」
八十八ヶ所巡礼/金土日
八十八ヶ所巡礼 ppr 2015-08-18
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まとめ
ロックバンドはだいたい4人編成が主流でバンドによっては5人という場合もあります。人が増えればそれだけ扱える楽器の数も増えサウンドにも厚みが出ますが、3人ではそう多くの楽器も扱えない上に、誰かがボーカルを掛け持ちすることにもなります。
だからといってサウンドがチープになってしまうかといえばそうでもなく少ない人数だからこそできるコンビネーションの良さや自由度の高さが3ピースバンドにはあります。
振り返ってみると、ラジオなどでサウンドを聞いて興味を持つバンドは3ピースバンドであることが多く、少ない人数で工夫して面白い音楽を作ろうとするところに3ピースバンドの魅力がるのかと感じています。
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