ココナラでイラスト制作を請け負って感じた問題点

ココナラ

「知識・スキル・経験」を気軽に売り買いできるオンラインマーケット『ココナラ』に出品してイラスト作成を請け負って一年になりました。受注件数は102件で300点近いイラストを描いて納品させていただきました。今回は、ココナラでイラストオーダー制作を受けることの問題点をいくつか書かせていただきます。これからココナラで出品を考えている副業イラストレーターの方の参考になればと思います。

イラストオーダーを受注する上での問題点

①時間的制約

今のところ僕はサラリーマンを本業としている、いわゆる“副業イラストレーター”なのでイラスト制作にかけられる時間が限られています。なので会社から帰宅後、夕飯を食べてから寝るまでの時間の中で約3時間ぐらいをイラスト制作にあてています。基本的には毎日で会社が休みの日には約8時間パソコンに向かっています。

イラスト作成の内訳は、イラストACなどに投稿するイラスト素材の制作・ランサーズや公募に提案するためのキャラクター制作・Tシャツトリニティなどのオリジナルグッズ用のイラスト制作とココナラなどでのオーダーイラスト制作があり、その合間でブログ用のオリジナルのイラストなどを描いています。今年を振り返ってみると一年を通して常にイラストオーダーが入っていたので、限られた制作時間の半分以上をオーダーイラストに費やしていました。

オーダーイラストは、他のイラスト制作と違い「クライアント」がいます。クライアントはお金を払っているお客様なので、他のイラスト制作よりも優先して取り掛かることになります。僕はココナラで受注したイラストは内容によりますが、基本的に二日間もらって制作することにしています。専業イラストレーターであれば十分な制作時間かもしれませんが、副業イラストレーターとしてはかなりタイトです。しかもオーダーは常に2~5本同時に入ってきていたりするのであまり時間をかけてしまうと他の案件に影響してしまいます。

僕はココナラでのオーダーイラストの単価を低く設定しているので、数をこなさなければ稼げません。単純に単価を上げればいいかといえば価格に見合うクオリティーが要求されるようになります。安いからといって手を抜いている訳ではありませんが、一点1000円のイラストと5000円のイラストではかける時間と手間は大きく変わってきます。時間的制約の中でどう稼いでいくのかということは副業イラストレーターとしてやっていく上で大変重要な問題です。

②自分の不得意なものも描かなくてはならない

イラストレーターと名乗っていても、どんなものでも描けるわけではありません。これは個人スキルの問題ではありますが、人物イラストが得意な人やメカものが得意な人、可愛いテイストが得意な人やなんでも描ける人もいるかもしれません。僕はいわゆる“萌え絵”のようなイラストが苦手で何度か挑戦していますが、どうもうまく描けません。

そうはいってもオーダーイラストはクライアントの意向に添わなければならないので「この10名を萌え絵で描いてください」というオーダーが入ることもあります。僕は巨匠ではないのでよっぽどのことがない限りせっかくいただいた仕事は断らない主義なので、泣きながらでも萌え絵と格闘させていただきます。

イラスト素材制作では自分の得意なジャンルやタッチのイラストを描けますが、裏を返せば苦手なものは描かないということになります。オーダーイラストではモチーフやタッチは先方から指定される場合が多いので、おのずと不得意なものにも取り組まなければならなくなります。不得意なイラストを描くことはストレスや苦痛を感じますが、自分の苦手なジャンルを克服することにもつながると思っています。

③クライアントが音信不通になる

ココナラなどクラウドソーシング系サービスはインターネットを介して仕事のオーダーやお金をやり取りしますが、とても便利で気軽な反面リスクもあります。

顔の見えない相手とビジネスをするということは不安要素も多く、これはオーダーを出す側だけなく受ける側も同じです。ココナラでは、会員登録をしてサービスを購入もしくは出品します。サービスが購入されると「トークルーム」というチャットが開かれここで打ち合わせやデータのやり取りをするわけですが、年間100件以上もやっていると音信不通になってしまうクライアントもたまにいます。ココナラのシステムではいたずら防止措置としてクライアント側からではキャンセル処理ができないので、キャンセルの旨を受注側に伝えて処理してもらうことになります。

受けた側としても連絡が取れないからといって勝手にキャンセル処理するわけにもいかず、購入時点でお金も支払われているので、納品もせずに勝手に終了してお金を受け取るわけにもいきません。そんな状態で数ヶ月放置されているトークルームが何件か発生してしまい困ってココナラ運営に問合わせてみたところ、運営のスタンスとしては、当事者同士で処理してください的なニュアンスのメール返信で特段なにかしてくれるわけではないので、対策としては一ヶ月以上音信不通になった場合はこちらからキャンセル処理することを明記しておくしかないようです。

まとめ

今回あげた問題点は副業としてイラスト制作を請け負う場合のことなので、専業としてやっていく場合にはさほど問題にはならないのかもしれません。

ココナラでのイラスト受注は僕のイラストレーター活動の柱のひとつでもあるので、これからもっと稼げるように問題点をクリアにしていけるように取り組んでいきたいと思っています。

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