ザ・秘境生活に見る〝腰ミノ〟の重要性

エド・スタッフォード似顔絵

僕は自然やアウトドアが大好きです。僕の住む北海道は自然が多く、その気になればいつでも大自然に触れることができますが、夏のキャンプシーズンは仕事で休みも取れない現状なので最近は近場で釣りをするぐらいしかアウトドアらしいことはできていません。

命がけのサバイバル番組『ザ・秘境生活』

アウトドアに行けないならせめて気分だけでもということで、僕はケーブルテレビで「釣りビジョン」「ディスカバリーチャンネル」のサバイバル番組などを見てアウトドア気分を味わっています。

特に大好きなのが、最近ディスカバリーチャンネルでやっている『ザ・秘境生活(Marooned)』です。

http://japan.discovery.com/marooned/

この番組は、誰も住んでいない秘境に人を丸腰で送り込んで生活させるというもので、食料はもちろんサバイバルに必要な装備も持たず何故か素っ裸でジャングルや草原、無人島で10日間過ごさせるという大変乱暴な企画です。

この企画に挑むのは、元イギリス軍大尉のエド・スタッフォードという人物でサバイバル教官としての経験を総動員し10日間のサバイバル生活を乗り切ります。この番組が面白いのは、出演者を客観的にカメラで撮るのではなく、自撮りさせているところです。エドは秘境にヘリコプターで降ろされ、丸裸にされてカメラと緊急連絡用の衛星電話のみを渡されるところから番組がはじまります。

チャレンジする秘境は、基本的に水と食料が自力で調達できるような環境ではあるのですが、そこはやはり大自然なので猛獣や毒を持つ生き物もいますし、天候も大きな敵になります。常に飢えと渇き暑さや寒さ、捕食動物の恐怖に晒されながら自力で生き抜く姿はアウトドアキャンプレベルではなく、まさに生きるか死ぬかのサバイバルです。

サバイバルはリアルマインクラフト

この番組をある程度見ていると、環境は変わってもサバイバルに最低限必要なものは①飲料水、②シェルター(家)、③食料、④火であることがわかります。この4つをいかに確保するかがサバイバル生活のポイントとなります。しかし、自然の中で何もない状態からこの4つを手に入れることは予想以上に難しく毎回四苦八苦しています。

最近は、ゲームでもクラフト要素が盛り込まれていて素材さえ集まれば簡単に道具や家が作れますが、リアルではとても時間がかかるうえにノウハウがなければ作ることさえままなりません。サバイバルは強い精神力と気力がなければできないということを僕はこの番組で実感しました。

人と動物を分かつもの

この番組でエドは丸裸の状態からスタートします。もちろん下着も着けていません。なのでエドがまず取りかかるのは〝腰ミノ〟作りからです。素材は葉っぱやツタ・木の皮など毎回さまざまですが、なかなか素敵で立派な腰ミノを作り上げます。

本人もフルチンは恥ずかしいのかボカシをかける人に配慮してなのかはわかりませんが、生存に必要な4つの要素を揃える前にわざわざ時間と手間をかけて腰ミノづくりに取りかかる時もあります。

一人でサバイバルする上で腰ミノの有無がどれほど重要かはわかりませんが、大自然の中に入り雨水をすすり動植物を捕食して生き抜くという野生動物と変わらない生活をする中で腰ミノを着けるということは、野生動物とは違った人間としてのプライドを保つことなのかと思います。

番組の趣旨からは外れますが、僕は毎回エドがどんな腰ミノを作るかを密かな楽しみにして番組を観ています。

まとめ

こんな番組は日本の地上波ではできない企画です。実際番組を見る前は「ちょっとやり過ぎかな」と思っていましたが実際に見て感じることは、これは数千年前の人間にとっては当たり前の日常であり人類は数万年にわたってこんな生活を送ってきたのである。

クラフト系のゲームが流行ったりサバイバル系の番組や動画がよく見られるようになっている背景には、進化の過程で安全と利便性を追求してきた人類が発展の停滞期に入り、金や物質に価値を見いだす生活から、多少不便でも精神的な満足感を求める生活へとシフトしていく時代的な背景を反映しているのかもしれません。

エド・スタッフォードも学んだであろう英国軍のサバイバル術に興味ある方はこちらをご覧ください。サバイバルだけでなく自然災害をも生き抜く知恵が満載です。

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