藻岩山と僕

僕は札幌市南区の藻岩山の麓で生まれ常にこの山を見て育ってきた。

実家の僕の部屋から最高の角度とロケーションで見える藻岩山に

思春期の悩み事をいつも聞いてもらっていた心の母のような存在である。

生まれて半世紀近く経ってもまだ藻岩山の麓で暮らしているとは思わなかったけど、

これはこれでいいんじゃないかな。

札幌は厳しくも優しく寂しくも温かい、なんだか不思議な街だと思う。

他の街に住んだことがほとんどないのでよく分からないけど、

もっと札幌や北海道のことを知っておくべきかなと感じている

北海道は江戸時代末期ごろから和人が入り始めた。

それまではアイヌの人たちが独自の文化を構築しこの地で暮らしてきた

明治に入り開拓は本格化して多くの人たちが血と汗と涙を流してきた

土台の上に今の北海道がある。

随分と暮らしは快適になったとはいえ北海道の冬はいまだに厳しい。

昔の人達はどれほどの苦労と苦難を強いられてきたのかと思うと頭が下がる

僕もあと何年生きるのかは分からない、

はっきりしているのは人生の折り返し地点は過ぎたこと。

僕が生まれる前からあった藻岩山は、僕が死んでもあり続けるのだろう

「ああそういえばそんな奴もいたなぁ」と思い出してもらえるぐらい

もう少し北海道や札幌のことを積極的に知って友達になろうと思う。

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