アメリカのバンドToolは、ヘヴィなサウンドを主体にした変則的なリズムと難解な歌詞で独特な世界感を醸し出しています。ボーカル、ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンド編成でありながら重厚な印象を受けるサウンドはメンバーのテクニックと個性が生み出すものだと思います。
特にボーカルのメイナード・ジェームス・キーナンの存在感は大きく、独特の感性で繰り出される彼の世界観は芸術的です。メタルバンドのボーカリストは一癖も二癖もある人物ぞろいですが、彼はちょっとベクトルが違うというか、普通の感性では理解できないものがあります。
今回はそんなToolの妖しくも不思議な世界を垣間見ることのできるMVをご紹介します。人を選ぶバンドだとは思いますが、ハマればその世界観にどっぷりと浸かってしまうのではないかと思います。
ToolのMV特集
Prison Sex
Parabola
Sober
Vicarious
Schism
まとめ
ご覧いただくとわかると思いますが、彼らのMVの特徴はバンドメンバーの演奏シーンは無くガッチリと作りこまれたショートムービーのようなものがほとんどです。1曲の長さも10分近くあるのでかなりの見ごたえがありますが、ストーリーがあるわけでなくダークでグロテスクな表現も多いのですが、生や死、肉体とインナーワールドのようなものがテーマになっているのではないかと思います。
ToolのMVは彼らの楽曲にインスパイアされた映像作家やファンが作ってアップしたものも多く、かなり気合の入ったものもあるのでどれがオフィシャルなのか分からないものもあります。今回ご紹介したものの中にももしかしたらファンメイドのものが入っているかもしれません。
彼らのステージでは、巨大なスクリーンをバックにMVの映像を流しながら演奏することから見ても、彼らがサウンドだけでなく映像も重要な要素であると考えていることが分かります。
Toolは寡作な上になかなか来日もしてくれないバンドですが、是非一度ステージを見てみたいバンドです。
コメント