今年はオリンピックイヤーということで、世界中のトップアスリートがブラジルのリオで熱戦を繰り広げておりましたが、スポーツだけでなくヘビーメタルも世界各国にかなりの数のバンドがあり、精力的に活動しています。今回は、世界各国のメタルバンドをご紹介していきます。尚、ここで選ばれている各国代表バンドの選考基準は、あくまで私の独断と偏見で選んでいますのでご了承ください。
世界のヘビーメタルバンドのご紹介
①Hibria – Silent Revenge [ブラジル]
今回のオリンピック開催国ブラジルに敬意を表して一発目に紹介させていただくのはヒブリアというパワーメタルバンドです。今まで聞いたことはありませんでしたが、意外にと言っては失礼かもしれませんが垢抜けしたサウンドで、北米市場を意識して英語詞のハイトーンボイスのボーカルスタイルが90年代を感じさせる骨太なメタルバンドです。
②CHILDREN OF BODOM – Hellhounds On My Trail [フィンランド]
北欧メタルの一角をなすフィンランドのメタルバンドの中でも抜群の知名度を誇るチルボドですが、ボーカルギターのアレキシの独特なギターフレーズとそれに絡むキーボード、どの曲を聴いてもチルボドだと分かるほどのクセの強いサウンドがとてもカッコいいバンドです。ちなみに2016年のラウドパークの10月8日ステージに参戦が決定しています。生で聴いてみたいですね。
③BEHEMOTH – Ora Pro Nobis Lucifer [ポーランド]
ポーランドという国は、ヨーロッパの古豪で歴史ある町や古城などが多く、渋い国という印象ですが、メタルにおいても重厚なデスメタルバンドが多く、その中でも私が師と仰ぐのがベヒモス師匠です。サタニストというわけではないようですが、曲をはじめPVやステージワークで常に“悪魔”を絡めてくるブレない芸風は私の厨二センスをビンビン刺激してきます。
④KATAKLYSM – Taking The World By Storm [カナダ]
カナダは、アメリカに隣接していることもありアメリカ的なパワーメタルとヨーロッパのメロコアの影響を受けたバンドが多い印象です。あまり独自性はありませんが、実力派のメタルバンドを多く輩出しています。
⑤LOUDNESS – The Sun Will Rise Again [日本]
独自性というならば、日本ほど独自のメタル文化を構築してきた国はないのではないかと思います。アメリカともヨーロッパとも北欧メタルともつかない独自のメタルサウンドは、外国から入ってきたサウンドベースに日本人の美意識や感覚を融合して生み出されたものです。そのけん引役を担ってきたのがラウドネスであり、日本を代表するメタルバンドといえば、BABYMETALでもX JAPANでもなくラウドネスだと私は思います。
⑥FLESHGOD APOCALYPSE – Epilogue [イタリア]
このバンドのサウンドを聴くと、デスメタルとオペラがこれほどまでに親和性の高いものだったのかといつも驚かされます。日本でいうならば歌舞伎とメタルの融合といったところで、それを外国バンドがやると何か違和感があるように、これはイタリアのバンドだからこそできることであるのでしょう。ヘビーメタルの懐の深さを感じるバンドです。
⑦Illidiance – New Millenium Crushers [ロシア]
ヘビーメタル辺境の地ロシアはなかなか曲者バンドが多く、独自のメタル文化を構築しています。その中でもロシアンメタルの新星として日本でもジワジワと人気を伸ばしているのがイリディアンスです。余談ですが、ロシアのメタルバンドのPVはモデル級のロシア美人の出演率が異常に高いのでうれしいです。
⑧JINJER – I Speak Astronomy [ウクライナ]
かつてはロシアと共にソヴィエト連邦を形成していたウクライナは、ヨーロッパ寄りということもあってか非常に洗練されたメタルバンドを多く輩出しています。最近知ったこのウクライナのメタルバンドのジンジャーは、前回やった女性ボーカル特集で紹介しようと思っていましたが、こちらの特集でウクライナ代表として紹介することにしました。
⑨IMMORTAL – ALL SHALL FALL [ノルウェー]
北欧メタルの中でもノルウェーのブラックメタルバンドの悪名高さは有名ですが、その中でも比較的優等生なイモータルは、日本ではネタ扱いされていますが、現地では絶大な人気を誇るバンドです。何故ノルウェーでブラックメタルがこんなに人気なのかが不思議です。
⑩In Flames – Rusted Nail [スウェーデン]
北欧メタルの中心的存在であるスウェーデンは、非常に多くのデスメタルバンドを輩出しておりメタル界においてアメリカとヨーロッパと共に大きな勢力図の一角をなしている存在です。大きな特徴であるメロディアスで抒情的なサウンドは、ヘビーメタルの音楽性を大きく広げました。その中でもこのインフレイムスは、私が最も大好きなスウェデッシュメタルバンドです。
まとめ
こうして世界中のヘビーメタルバンドを集めてみると、その土地の独自性や民族性みたいなものも垣間見えてくるような気がします。これもヘビーメタルというフォーマットの持つ汎用性の高さなのかもしれません。
今回は、20カ国分の内の10カ国を紹介しましたが、また後半で残りのバンドをご紹介したいと思います。
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