厄年を甘く見てはいけない①

絶望サラリーマン家族

絶望サラリーマン

厄年とは数え年で男が25、42、61歳、女が19、33、37歳の前後三年には〝よくないこと〟が起こりやすいと昔から考えられてきました。

最近は厄年に対する意識が薄くなってきているようで、生活の中であまり話題にすることもありません。僕も厄年に全くといっていいほど意識がありませんでした。しかし実際に自分が大厄を終えて振り返ってみてなるほど厄年とはこういうものなのかと思うところがあったので僕の厄年について書いてみます。

そもそも厄年とは

厄年を簡単にいうと〝よくないことが起こる時期〟ということです。厄年であっても悪いことが必ずあるとは限りませんし、人によってよくないことの基準も違います。

厄年というものの起源や根拠は曖昧で、どこの誰が言いだしたのかもわからないオカルト的なものです。古くは平安時代の文献に記述があるので、ずいぶん古くから言い伝えられてきた民間信仰的なものです。

厄年の中で女性は32~34歳の期間、男性であれば41〜43歳までの期間が「大厄」と呼ばれていて最も注意する期間であるといわれています。

僕の厄年

僕は大厄を数年前に終えましたが、結論からいうと「厄年をなめていた」ことを実感させられました。僕の大厄年に何があったかを振り返ると、まず前厄にあたる年のはじめに母親から「あなたはこれから厄年に入るから新しいことをはじめてはダメ」といわれました。神仏に対する信仰心の欠片もない僕は「そうなんだ、けど迷信でしょ」という程度の認識で軽く考えていました。

そんな意識だったので、厄年にあたる41〜43歳の間には一度もお祓いにも行きませんでした。具体的に僕が体験した悪い出来事は〝転職の失敗〟でした。母親に新しいことをするなと言われていましたが、この期間に僕は長年勤めてきた会社を辞めて転職しています。原因は、東日本大震災の影響から会社の業績が悪化したことに端を発して荒廃した職場環境に耐えられなくなってしまったことで、逃げるように知人の紹介で新しい会社に転職しました。

そんな後ろ向きな動機であまりよく考えずに転職してしまったこともあって業界屈指のブラック企業に入ってしまい、休みも取れず72時間連続勤務という過酷な労働環境に耐えられず半年で退職しました。僕は学生時代のアルバイトも含め一つの職場で三年以上働くことをモットーにしてきたので、半年でギブアップしてしまった職場はここが初めてでした。

この転職の失敗によって収入も大きく減り、個人的に抱えていた借金返済が滞り自己破産寸前まで行ってしまい、親の手を借りなんとか立て直すことができましたが、家族に多大な迷惑を掛けました。人から見ればたいしたことでもないようなことかもしれませんが、この期間は自分の生死を深刻に考える局面が多く、一歩間違えれば今頃どうなっていたのか分かりませんでした。

厄年を意識しだしたのは、様々な問題が表面化したまりかねて親に相談した際母親から「だから言ったでしょ。厄年なんだから新しいことしちゃダメだったのよ」と呆れて言われたときでした。改めて一連の流れを振り返ってみると、見事に前厄・本厄・後厄の期間に僕にとって人生最悪の出来事が起こっていたのです。そのことに気付いた時は後厄もあと数か月で終わろうという時期でした。もし厄年にしっかりとお祓いをして母親の忠告も守っていたらあんな嫌な経験をすることもなかったのかもしれませんが、それが人生であり〝厄年〟なのです。僕にとっての大厄はなかなかヘビーな経験でしたが、家族の不幸や大病や事故などに見舞われなかったことは不幸中の幸いでした。

まとめ

厄年は何の根拠もない民間信仰的なものです。厄年でなくても人生最悪のことは起こります。しかし、厄年にお祓いをしてもしなくても終わったときに何もなければそれで良し。もし何か起こったとしてもお祓いをしていたからこの程度で済んだと思えるわけで何もせずに悪いことが起こって後悔しても後の祭りでしかありません。

僕は信仰心もなければ霊感も持っていない人間で、どちらかと言えば科学的根拠がないものは受け入れないタイプの人間です。しかし今回のことを通して感じたのは、厄年のようなことを意識して大切にするということは、自分の生き方や家族を意識して大切にすることに繋がるということです。

厄年の期間は身体のホルモンバランスが変わったり職場での立場が変わったり人生の変動期でもあるので、生活で起こることに敏感になって慎重に行動する時期も必要なんだと思います。厄年の方は、とりあえず厄除け厄払いをされることをおすすめします。

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