ゾンビサバイバルドラマ『ウォーキング・デッド』ではゾンビ(ウォーカー)から身を守るために様々な武器が使われています。今回は対ゾンビ戦において最も有効な手持ち武器とは何かについて考察してみます。
ゾンビの特性
ゾンビと戦うにあたりまずはゾンビの特性について考えます。
ゾンビは〝生ける屍〟と呼ばれるように動く死体です。彼らが持っているのは生者に対する攻撃衝動のみであり、怒りや敵対心のような感情もありません。感情をつかさどる脳は機能しておらず、何らかの作用で運動野だけが活性化しているのではないかと考えられています。したがって情に訴えかけるような説得や哀願、銃を突きつけての脅しは全く意味がありません。
ゾンビには痛覚も無いので威嚇攻撃をしても痛みでひるむこともなく向かってきます。どんなに屈強な人間であったとしても、銃やナイフを持った相手に素手で立ち向かう時には恐怖を感じ、攻撃を受ければ致命傷ではないとしても痛みで戦意を喪失してしまうものです。
ゾンビにはこれらの生きている時に持っていた物がすべて無いのでターゲットに対しては最短距離で一気に迫ってきます。戸惑いもフェイントも無く向かって来るのでこちらも最速で対抗しなければなりません。
一対一であれば、それほどの驚異はありませんが、四方を囲まれた状態でゾンビに襲われるとどんなに強力な武器を持っていたとしてもほぼ勝ち目は無いといえます。
ゾンビとの戦い方
生きている人間には体中に急所があり部位によっては素手でも相手を行動不能にすることができます。しかし、ゾンビに急所はありません。手や足がもげても攻撃を止めません。ゾンビを行動停止させるには運動機能を司っている脳を破壊する以外に方法はありません。
したがって銃であれば頭を撃ち抜くことが必要になります。僕は銃を撃ったことがないので10メートルの距離から銃で人の頭を撃ち抜くことが簡単なのか難しいことなのかは分かりませんが、おそらく百発百中ではないのではないかと思います。銃は弾数が限られているので、手持ちの弾数以上のゾンビを倒すことは物理的に難しいので大量のゾンビに対して銃で応戦することはかなり不利であるといえます。
ウォーキング・デッドにおいてもそういう場面はよく見られますが、押し寄せるゾンビに対して銃で応戦することは得策ではないと言えます。
ゾンビには銃ではなく刃物で対処せよ
ゾンビ戦で銃が有効でなければ何で戦えばいいのか、この答えは携行できて無限に使え人間の頭部破壊ができる武器ということになります。
まずはナイフや包丁などの短い刃物類はどうでしょうか。当然私はナイフで人を刺した経験はありませんのでナイフでそんなに簡単に硬い頭蓋骨を貫けるのかはよくわかりませんがゾンビは骨が脆くなっているということで話を進めます。
ナイフでゾンビと戦う場合はかなりの接近戦になります。ゾンビには“噛む”以外に“掴む”という攻撃があります。握力はさほど強くはなく振りほどける程度ではないかと思われますが、囲まれた場合には動きを阻害されることになりますので接近戦はできるだけ避けたいところです。
ゾンビ最大の攻撃は噛みつきなので必然的にウィークポイントである頭部を近づけて来ることになります。そこをナイフで一撃するというのが短い刃物での戦い方になります。しかしナイフには使用制限は無いとはいえども刃が薄く使う内に折れてしまうリスクがあります。何度も使う内にゾンビの体液で手が滑り落としてしまう可能性も考えられるので、ナイフで大量のゾンビと渡り合うことはできないのではないかと思われます。
ゾンビとの接近戦における最適な間合いは1~2メートル程度ではないかと思われます。この距離を保てば掴まれることも噛まれることもありません。ではこの間合で戦える武器は何かというと「槍」や「大鎌」などの棒の先端に金属刃が付いているような武器ということになります。これらの武器であれば、一定の距離を取りつつゾンビの頭部を破壊することができてもし囲まれた場合には振り回しでゾンビを打ち倒すこともできます。デメリットはこれらの武器は重いので女性には扱いにくいのと、男性でも長時間使い続けるのは体力的に厳しいのではないかと思われます。
対ゾンビ戦における最強の武器は?
刃物以外にも鈍器や棍棒のような人間の頭部破壊できる武器はありますが、様々なことを考慮した上で対ゾンビ戦における最強の手持ち武器は何かと言うならば、僕は「刀」ではないかと思います。
ウォーキング・デッドでは最強の女戦士といわれるミショーンという女性が日本刀をメインウェポンとしてゾンビと戦っていますが、日本刀は1〜2mの近距離において最大の攻撃力を発揮する武器として作られています。したがって安全な間合いを取りつつゾンビの各個撃破ができるのと囲まれた場合には一気になぎ払うこともでき、尚且つ女性でも扱える手頃な重さの近距離戦に特化した万能武器です。劇中においてはミショーンがゾンビに囲まれる危うい場面を日本刀で切り抜けるシーンが何度も出てきます。
集団戦での対人武器として作られた日本刀は集団で襲ってくるゾンビに対しても有効であることは当然ですが、日本刀は刃が薄く使っているうちに刃こぼれやサビなどで切れ味が落ちるので普段からしっかりとしたメンテナンスをしていないとあっという間に使い物にならなくなリマス。常にピカピカのミショーンの日本刀はおそらく毎日見えないところでしっかりとメンテナンスされているのだろうと思います。
まとめ
対ゾンビ戦で有効な武器は何かについて考察してきましたが、生きている人間に対しては最強の武器であるはずの銃がゾンビに対してあまり有効ではないというのは興味深いところだと思います。
殴打系の武器も痛覚のないゾンビの動きを止めるには最適とはいえず、あまりおすすめはできません。ゾンビのウィークポイントである頭部を的確に破壊するためにはナイフなどの鋭利な刃物を差し込むのが最適であるということをウォーキング・デッドで知ることができました。
ウォーキング・デッドでは他にも様々な武器でゾンビに対処しています。新しいエピソード配信も始まりましたので、いつゾンビアポカリプスが到来しても大丈夫なように学習しておくことをおすすめします。
ドラマウォーキング・デッドを見るならHuluがおすすめです。
コメント