2017年6月に開設したShrimpgraphicのイラスト素材フリーダウンロードサイト『素材堂』の素材ストックが100点を超えました。オープンから3ヶ月で素材数と共に徐々にユーザーも増えてきています。今回はイラストレーターとして自前のイラスト素材サイトを立ち上げて感じたことなどについてまとめてみました。
まずは既存の素材サイトから始めよう
僕は今までFotolia、PIXTAなどのストックフォトサイトやイラストAC、イラストボックスのような既存のフリー素材サイトにイラスト素材を投稿してきました。
どちらもダウンロードされればわずかながらでも収益が発生するので僕のような無名のイラストレーターにとっては、イラストを使ってもらえて尚かつ報酬ももらえるこのシステムは、イラスト制作のモチベーションも維持できるのでとてもありがたいものだと感じています。
特に駆け出しのイラストレーターや主婦・学生さんなどは、自分のイラストの需要がどれほどあるのかを計る上で素材サイトに投稿することはおすすめです。登録・利用料などの元手もかからないのでリスクもありません。
イラスト素材は汎用性の高さがポイント
素材サイトに投稿したイラスト素材が増えると、ダウンロードも徐々に多くなります。素材一覧を眺めると、これはいけると思って描いた素材がそれほどダウンロードされていなかったり、意外なイラスト素材のダウンロード数が伸びていたりします。
人気のある素材はバリエーションを増やしたりシリーズ展開することで、使い勝手を上げられます。数ヶ月後のイベントや季節を意識したイラスト制作をしたり、検索されやすい関連キーワードを考えたりすることで、素材イラスはどういうものでどうすれば多くの人に使ってもらえるかという、イラスト素材で大切な“汎用性”が何となく分かってくるようになります。
自分の素材サイトを持つメリット
素材がある程度ストックできたら次のステップとして、自分の素材サイトを作ってみることをおすすめします。イラストレーターが自前の素材サイトを持つメリットをあげるとすれば、
①人の役に立てる
イラストレーターはただ絵を描けばいいという訳ではなく、誰かに使ってもらえなければ意味がありません。駆け出しのイラストレーターにイラスト作成依頼が舞い込むことは殆どありません。そこで無料でもとにかく誰かに使ってもらうことから始めるのです。出し惜しみしたところでPCの肥やしにしかならないので積極的に公開していくべきだと僕は考えています。
今何が求められているのか、自分の持ち味は何かということを考えてイラスト制作をしていくことで画力の向上にも繋がりますし、自分だけのイラストで構成された素材サイトはポートフォリオにもなります。
②収入を得られる
イラスト素材は無料で公開するので直接的な収入は得られませんが、サイトに広告を貼ることで収入を得ることができます。広告収益は閲覧数によって増減するので、多くの人に利用されるサイトになれば多くの収益も見込めます。
③仕事につながる
作品を公開することで多くの人に使ってもらえるようになれば、より多くの人にイラストを見てもらえるようになります。イラストタッチを気に入ってもらえれば、こういうイラストを描いてほしいという直接依頼も入ってくるようになります。
僕も今まで素材サイト経由で何件か仕事の依頼をいただいたことがあります。
目指せ!いらすとや
無料イラスト素材サイトといえば「いらすとや」が有名です。僕もデザインの仕事で数年前からよく利用させてもらっていましたが、今ではどこを見てもいらすとやの素材だらけになるとは思ってもいませんでした。
一個人が運営する素材サイトのイラストがここまで広く利用されるようになるとは思ってもいませんでしたが、やり方次第ではネットを使いこういう道も拓けるという大きな可能性を示したのはすごいことだと思います。
イラスト素材は、使うシーンやジャンルもまちまちですし、人によって好みも違います。何でもかんでもいらすとやの素材で賄える訳ではないはずなので、様々なイラストレーターが様々なタッチのイラスト素材を作成・公開することで、選択肢も増えていくことはいいことなのではないかと感じています。
まとめ
今回は自前のイラスト素材サイトを持つことのメリットについて書きましたが、これからサイトの構築やSEOに関することなど、具体的な僕の試行錯誤についても書いていくことで、自分の素材サイトを立ち上げてみようかなとお考えの方の参考になればと思っています。
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