アニメーションで作られたメタルMV特集

プロフェッサー目樽ヘヴィメタ

プロフェッサー目樽

ヘヴィーメタルのMVにはアニメーション作品も多くあります。アニメは実写に比べて表現の自由度が高いこともありますが、制作会社に発注しなくてはならないのでコストも高くなることもありある程度の予算を確保できるバンドでなくては作れないというデメリットもあります。

今回は、ヘヴィーメタルバンドのアニメーションMV作品をピックアップしてご紹介していきます。

アニメーションメタルMV9選

Lamb Of God – Ghost Walking

アメリカの中堅メタルバンドLamb Of GodのアニメMVは、近未来SFタッチで短い時間の中で手に汗握る攻防が描かれています。どことなく大友克洋のAKIRAや日本のアニメ作品の匂いがしますが、多分アメリカの制作会社で作られたものなのではないかと思います。

Linkin Park – Breaking The Habit

こちらもなかなかの力作アニメーションMVです。Linkin Parkはアメリカのバンドで絶大な人気を誇っていましたが、2017年7月にボーカルのチェスター・ベニントンが自殺してしまうというショッキングなニュースが有りました。楽曲も非常にセンシティブなテーマを扱ったものも多くあり、このアニメーションMVもチェスターの死後に観ると複雑な気持ちになる内容です。

DARK TRANQUILLITY – Iridium

スウェディッシュデスメタルバンドDARK TRANQULLITYは、メロディアスで哀愁を帯びた楽曲を多く作っているバンドです。不思議なタッチのアニメーションで展開されるこのMVは、スローテンポなサウンドと感情を抑えたヴォーカルが印象的な曲に、さらなる魅力を与えとても芸術的で美しいMVになっています。

Obituary – Violence

Obituaryはアメリカのデスメタルバンドですが、面白いアニメーションMVを何本か作っています。非常にバタ臭いアメリカンテイストな作品ですが、チープなバンドサウンドともマッチしていて楽しい作品です。しかし要所に挟み込まれる下品なアメリカンギャグは、ちょっと日本人的感覚では笑えないですね。

Enter Shikari – There’s A Price On Your Head

似たようなテイストをもう一本、Enter Shikariはイギリスのバンドです。同じようにバンドメンバーをモチーフにしたアニメーションMVですが、バタ臭いながらもこちらはイギリスっぽいバタ臭さがあるというアニメもお国柄や文化の違いが出るということがわかります。

Disturbed – Land Of Confusion

Disturbedはサウンドもハードですが、曲のテーマもハードなものを多く扱っています。このアニメMVを観てもらえば、言葉は分からなくても様々なテーマやメッセージを盛り込んでいるであろうことは理解できます。このMV制作当時の懐かしい日本の首相っぽい人も出てきます。

Avatar – Vultures Fly

Avatarはスイスのメタルバンドですが、Disturbedと同じような政治や戦争をテーマに扱っていても切り口がちょっと違うのは、戦争大国アメリカと永世中立国スイスという国の立場や受けてきた教育の違いなどもあるのだろうかと考えると非常に興味深いものがあるなと感じます。

陰陽座 – 愛する者よ、死に候え

日本からは陰陽座をご紹介。厳密には、アニメ作品「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」の挿入歌を陰陽座が作った関係から制作されたアニメーションミックスMVなので単純に他の作品とは比較できませんが、やはりアニメ大国日本アニメのクォリティはズバ抜けていると感じます。

Deep Purple – The Surprising

結成50週年を迎えるロックのシーラカンスDeep Purpleの最新アルバムから制作されたMVはなかなか壮大なテーマとなっており、これを実写でやったら大変な予算になるということでアニメでやろうということになったのではないかと私は邪推しております。しかしCGを駆使した書き込み密度の多さにロックの殿堂入りをしたバンドのアニメはちょっと他とは違うのだという重みと貫禄を感じます。

まとめ

アニメは表現の自由度が高いので、ダークなものからファンタジックなものまで様々なテーマを扱うヘヴィーメタルのMVには非常に親和性が高いのですが、予算と製作期間がかかるのがネックなのではないかと思います。私はアニメ系のMVが大好きでメタルバンドでなくてもよく観ます。面白いアニメMVがありましたら是非教えてください。

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