インパクト抜群のヘヴィメタボーカル特集

プロフェッサー目樽 ヘヴィメタ

プロフェッサー目樽

前回のヘヴィメタコラムではイケメンボーカル特集としてルックスのいいヘヴィメタボーカリストをご紹介しましたが、今回はイケメンでなくとも存在感抜群のヘヴィメタボーカルを私の独断と偏見でご紹介いたします。

ヘヴィメタボーカルは脇役にあらず

ヘヴィメタルバンドの主役は“ギター”であるというのが私の持論です。では、その他のパートはどうでもいいのかといえばそうではありません。ベース・ドラム・キーボード・ボーカルそれぞれのパートに役割があり、それぞれがしっかりと仕事をしていなければバンドは成り立ちません。その中で最も大きな役割を担うのが“ボーカル”であり、バンドの個性を決定付ける重要なポジションであるといえます。

ボーカルが他の楽器にかき消されてしまうようでは話になりません。そういう点では今回ご紹介するヘヴィメタボーカリストたちは、いずれも強烈な個性を放っているインパクト抜群の面々です。

Five Finger Death Punch[Ivan “Ghost” L. Moody]

ファイヴ・フィンガー・デス・パンチは、アメリカらしいヘヴィーサウンドの中にヨーロッパ的なメロディアスさを漂わせるバンドです。極悪キューピー人形の異名を持つボーカルのアイヴァンは、デスヴォイスと甘いクリーンヴォイスを変幻自在に操り、バンドサウンドに抒情性を与えている極上のヘヴィメタボーカリストです。

by カエレバ

 

Motionless In White[Chris “Motionless” Cerulli]

モーションレス・イン・ホワイトはアメリカの若手メタルバンドの中でもひときわパワフルに活動しているバンドの一つです。サウンドは今風のキレッキレでスピーディーなメタルコアサウンドで私のヘヴィローテーションバンドのひとつでもあります。ボーカルクリスの魔人のような強烈なビジュアルインパクトは必見です。

by カエレバ

 

Powerwolf[ATTILA DORN]

お次はドイツの魔人です。パワーウルフはそれほどキャリアの長いバンドではありませんが、なんとも懐かしきジャーマンメタルを継承した完成度の高いサウンドと、ちょっとどこを目指しているのか分からない作り込みの甘いバンドコンセプトとのギャップがなんともいえないバンドです。ボーカルのアッティラはひょうきん懺悔室の神様っぽいです。

by カエレバ

 

Slipknot[Corey Taylor]

スリップノットは全員ホラーテイストのマスク着用ということで話題になり、メタルファンでなくとも知っている方も多いと思います。このバンドはビジュアルインパクトだけでなく、多人数で演奏することで、厚みのあるしっかりと作り込まれたサウンドが特長です。それだけにボーカルにはかなりのパワーが要求されるのではないかと思います。ちなみにボーカルのコリー・テイラーはマスクを外すとなかなかのイケメンで、Stone Sourというバンドで素顔で活動しています。

by カエレバ

 

Marilyn Manson[Marilyn Manson]

マリリン・マンソンは一応バンド名なのですが、ボーカルのマリリン・マンソンの存在感が突出していてもう完全に個人ユニットになっていますが、バックも個性的でカッコイイバンドサウンドです。彼を見ているとバンドのイメージや個性を打ち出す上でボーカリストが果たす役割の大きさというのがよくわかります。

by カエレバ

 

Slaughter To Prevail[ALEX TERRIBLE]

Slaughter To Prevailは、ロシアの暴れ馬アレックス・テリブルをヴォーカルに結成されたデスコアバンドです。特筆すべきはアレックスのパワフルさで、かなりの数のメタルバンドを見てきましたが、こんなに音圧と迫力のあるヴォーカリストは今まで見たことがありません。メチャクチャ喧嘩も強そうだし、ロシアの男の人って皆こんなに超肉食系なんでしょうか。

by カエレバ

 

Ozzy Osbourne[Ozzy Osbourne]

ヘヴィメタルの帝王オジー・オズボーンは、独特のボーカルスタイルと数々の奇行?で有名ですが、私が中学生の頃にはブラックサバスのボーカルとして活動していて当時はガチの悪魔崇拝者だと思い込んでいたので、ブラックサバスのレコードを聴いたら呪われるんじゃないかとビクビクしていました。

大人になってからMTVのリアリティ番組「オズボーンズ」でおちゃめな一面を見てからイメージがかなり変わりました。もう結構な年齢ですが今だにステージに上がり続けメタル界を牽引しているレジェンドです。

by カエレバ

 

まとめ

ヘヴィメタルは世界中にバンドの数も多く、イメージが画一的になってしまいがちなのでバンドの個性を打ち出すのが意外に難しいジャンルです。サウンドで独自性を出せないなら見た目でということになるので、おのずとビジュアルは派手に奇をてらったものになります。

売れるためにはしっかりとしたテクニックに裏打ちされたかっこいい曲を演りながら、ビジュアルも斬新で他のバンドより目立つことが求められます。それを担うのはバンドのフロントマンである〝ボーカル〟です。

今回紹介したボーカリストはほんの一部でメタル界にはもっともっと魅力的で破天荒なボーカリストがいますので、またの機会にご紹介してみたいと思います。

コメント